新たなピアノ探しの旅

新たな楽器を探し求めて…様々なピアノの私の主観的特徴

現在、私が所有しているピアノは、YAMAHAのC3Aという型でグランドピアノの中では家庭用サイズとして人気のあるものです。

鍵盤に特徴があり“人工象牙のニューアイボリ”というもので、象牙調のつくりでタッチはとても良く、ヤマハが自信をもって世に送り出したのですが、汗を吸う素材で開発されたため、年月が経過するにつれて白鍵が黒ずんでしまい、見た目に難があります。しかしながら、鍵盤の仕様以外はバランスの取れたモデルなので愛用しているのですが、、、

先日、YAMAHA の工場見学に出向いた際に、素敵なピアノ一目ぼれしてしまったのです

これまで自分のピアノが一番、と思っていたのですが、久しぶりに素敵なピアノに出会ってしまいました。

といっても、即決できるような代物ではないので、冷静にならなくては、

ということで、私のこれまで出会った楽器との比較とその楽器に出会った時の想いを記してみます。

  • 1. スタインウェイ&サンズ(steinway & sons)…一般にスタインウエイと呼ばれている、このメーカーのピアノは、国内の主要コンサートホールに設置してある定番&超有名なメーカーです。名立たるコンクールでも採用されており、演奏者にとってコントロールしやすい楽器であると思います。スタインウェイには、ハンブルグ製、ニューヨーク製と2つの製造工場があるのですが、クラシック音楽を演奏するなら、ハンブルグ製を選ぶことが多いように思います。

私がアメリカ滞在時に、現地のピアノ工房へ出向き、スタインウェイのピアノを何台か試し弾きしたことがあるのですが、偶々なのか、音が曇っていて私好みの楽器はなく、日本に持ち帰ることを断念しました。せっかくアメリカにいたのなら、ニューヨーク製を探せばよかったのかもしれませんが、あいにくニューヨーク製の音色が好みではなかったので、好みの楽器に出会えませんでした。

なぜ選んだのかというと、当時、木目調のマホガニー素材のピアノが欲しかったこと、価格と質のバランスが良いこと、ヤマハ以外で演奏してみたいと思ったことです。

数十年前になりますが、アメリカではピアノの販売価格が日本より高く、当時私が所有しているヤマハC3で2倍以上の値がついていました。現地アメリカでは、堅牢な日本製のYAMAHA人気だったのです。人気故の価格だったのかもしれません。

私が購入したモデルは、ヤマハでいうところのC3サイズ相当なのですが、現地ではベビーグランドと呼ばれていて、グランドとしては最小モデルの部類になります。

アメリカ製ということもあり、ジャズを演奏するには適しているのかと思われる音色とタッチでした。この楽器は3年ほど使用しましたが、帰国とともに欲しい方に譲ってきました。

私が弾いて良いと思うのは、買収される前のモデルです。クラフトマンシップに則り、丁寧に時間をかけて製作されているので、響板から響く音はふくよかで、自分の演奏力がアップしたような錯覚さえおぼえるほどです。

しかしながら、このメーカーは、限られたコンサートホールで設置されているため、普段お目にかかる機会の少ない楽器でもあります。この楽器の音は本当に美しい✨ただしお高い‼ 一番小型で良いので、一度は所有してみたい楽器です。

  • YAMAHA… 言わずと知れた日本を代表するピアノメーカーのひとつです。現在流通するヤマハピアノは、海外工場で生産されたものと国内工場で生産されたものの2種類があります。

先日、掛川のYAMAHAの工場見学へ出向いた際に、主要なピアノを試弾させていただく機会があり、そこで出会ったのがSX Seriesです。SX Seriesでは、同メーカーの他のモデルが弾きたくなくなるほど感銘を受けました。

ベーゼンドルファーを買収したことで、ベーゼンドルファーにおける楽器作りのノウハウを取り込んだ成果なのでしょうか。もちろん、C3X espressivoも一定レベル以上で良いのですが、SX Seriesと比較してしまうと、断然SX Seriesに軍配が上がります。

価格差が165万円あるので、当然といえば当然なのかもしれません。ちなみに、espressivoの付かない普通のC3Xが275万円。

暫く思い悩むのも楽しみにするとします。